ほうせんご映画感想備忘録

ほうせんご/青野圭太が見た映画のタイトルと感想をメモります。全方面にネタバレ有。

『パンズラビリンス』吹替

デルトロ映画なので見た。この映画がきっかけで評価されて………みたいな話を聞いてたけど本当かは分からん。

 


時はちょっと昔の戦争中。大尉の家にお引っ越しする主人公と母親。母親が大尉の子供を身篭って、臨月なのに大尉のワガママで大尉が拠点としてる屋敷に連れてこられたらしい。

主人公は妖精、というかでかいナナフシに導かれて、裏山の迷宮に行く。階段を降りた先には典型的な姿の牧神パーンが!あなたは王女の生まれ変わりです。王女になりたければこの本に書いてる試練をこなすのです。とでかい本をもらう。

え……別に王女になりたいとかじゃないんだけど……まあファンタジー好きやしやったるか……な主人公。ミラクルファンタジーな試練に挑む。

のと同軸で、スパイをやってる使用人の女、メルセデスレジスタンスの弟のために、医師とともに物品を横流しする。

超偉そうな大尉はレジスタンスを倒そうとする。

肥立ちが悪く、衰弱していく母親。

みたいなのが描かれる。

最後は大尉に撃たれた主人公が死の淵で、金の王国に迎えられる夢を見ながら死んでいってエンド。

 


メルセデスが生きててよかったなー戦争詳しくないのでどっちが正義なのか分からんけど、まあ戦争ってそういう正しさでバトってるわけじゃないしな。

大尉が鼻持ちならないので、権力者が負けて気分いいな。

しっかし暴力シーンの過激さよ!痛い!!!

薄目でないと見れないシーンが多かった。口を縫うとことか、お酒が傷に染みるとことか………痛い………。

主人公は主人公で、ダークファンタジーというか、汚いファンタジーだった。カエルに宝石飲み込ませるところ頭いいなーって思った。でも全編通して子供ってアホだよね。

一見清いようには見えますが、母がくれたドレスを泥んこにする、食べるなと言われたものを食べる。標準的な愚かな子供だし、とても王女として迎えられるような典型的な聡い子供としては描かれてないなと思った。オチもしっくりきた。

 


パンの、あの優しくない感じめっちゃ身勝手な妖精って感じで良かったな。

赤ん坊って妖精にとって、大地の恵み……✨とかではなく、新品のおもちゃだ!遊んだれ!って感じだよねヨーロッパの昔話って………取り替え子とかね。

 


きっと考察を見たらかなり面白いんじゃないかな。単純に映画としてはそこそこ面白かったけど、痛い!!!みたいな感想。