ほうせんご映画感想備忘録

ほうせんご/青野圭太が見た映画のタイトルと感想をメモります。全方面にネタバレ有。

『ムーンライト』字幕版

アカデミー賞のなにかをとってて、黒人のゲイの映画、くらいの知識で見た。

 

シャロンはチビの黒人、オカマと呼ばれていじめられてる。母はヤク中、家庭はめちゃくちゃ。たまたま出会ったヤクの売人、フアンに育ててもらう。親友のケヴィンのことが好き……。

みたいな話。

 

徹頭徹尾、「愛」がテーマかなと思った。

浜辺でフアンが「ブルー」の話をしてくれるところ、こんなに黒人の肉体が美しいと思ったことな!

周りの環境に染まるけど、それでも自分は自分、みたいなメッセージと感じた。

月の光を受けて走るチビの少年、きっと美しかったでしょう。フアン、なんで死んじゃったんだろう。

 

シャロンの母の身勝手さ、身勝手な愛し方よ!

ヤクのために息子にカネをせびる。安い金でフェラチオして稼ぐ。シャロンの事をこんなに傷つけたのに、「あの頃はクソだった」で済ませてしまう人間性……。

シャロンの涙が切ない……。こんなに美しい涙があるのか。

ケヴィンと最後、結ばれて?よかったー

浜辺で手コキ、美しい……。し、あのシーンの距離感とか息遣いとかめっちゃお耽美BLだった。

 

シャロンが体を鍛えたのは、自分が舐められないようにするため、っていうか、ゲイである自分を肯定するため、って感じがした。

「俺は俺だ」って言うためにあの鋼の肉体が必要だったのかなー。健全な心と魂と体に、不健全な仕事!

まじフアン良い男だったー

 

シャロン、ずっともじもじしててあまり喋らない。唯一スカッとするのはいじめっ子を椅子で殴りつけるところ!

かなり退屈な画面だったけど、なんかテンションが一定で低くて見やすかったかも。

黒人の肌、美しい!っておもった映画

ケヴィンが連絡してくるきっかけになった歌と、あの場面のケヴィンの感情がシンクロしてて良かった。

黒人、何考えてるのか表情が読めない……けど、そういうところに神秘性を感じる映画だった。