ほうせんご映画感想備忘録

ほうせんご/青野圭太が見た映画のタイトルと感想をメモります。全方面にネタバレ有。

『子宮に沈める』

ワンオペで幼い姉と赤ちゃんを育てる母親
最初こそ頑張って良い母親であろうとしているが、父親からの拒絶、悪友の誘いで水商売を始め、そのうち家に男を連れ込むようになり、子供たちを今に閉じ込めて遊びに出かける


育児放棄により幼い弟が死亡、姉はゴミを漁り、マヨネーズや水でなんとか食いつなぐ
母親が帰宅し、ウジが湧いた弟の死体を洗濯機で洗い、生きていた姉を風呂に沈めて殺す


母親は今のテーブルに2人を並べて、編みかけだったマフラーを巻く
マフラーから伸びた赤い糸が繋がったままの編み針を自分の膣に押し込めるのだった

みたいな話(あらすじ書いておかないと忘れるわ)

 

実際に会った大阪二児遺棄事件がモデルらしい
亡くなった子供たちが糞尿を食べてまで生きようとしてたというので有名かも(母親のやった仕打ちがおぞましすぎる)

途中で娘が息子の股間に顔を近づけてるシーンがあり、(多分母親がしてたフェラチオを真似ようとしている)かなり母親の心にくるものがあったんじゃないかと…


冒頭の経血で汚れたパンツを洗うシーンと、編み針のシーン(およびラストシーンのシャワー室)が対比になってるんだよね多分

編み針で中絶しようとしたのか?掻破術のように。でも逆に毛糸を通じて子供の魂を再び自分の子宮に帰す儀式にも思えた。

 

テーブルにこぼれたチャーハンとか、弟の哺乳瓶を奪って飲む姉とか、前髪の伸びた姉とか、ところどころ解像度高い描写があって良かった。


そもそも母親が帰ってくるところまでやると思わなくてビックリ
誰も知らないではついぞYOUは帰ってこなかったし。
子供が勝手に衰弱して死ぬのって体罰とかの虐待されてるのと違って普通に見れるな


実物はどんだけ悲惨だったか…