ほうせんご映画感想備忘録

ほうせんご/青野圭太が見た映画のタイトルと感想をメモります。全方面にネタバレ有。

『グリーン・ブック』吹替版

神映画!!!!

全員見て。見た?

 

クリスマスに見ると超最高ですが、クリスマスじゃなくても最高に良いよ!!!??!!!!!

私は「これ話題になってたよね。借りよ〜」ってTSUTAYAの店頭で友達と適当に選んで借りて、クリスマスに友達の家で見た。(最高のシチュエーションじゃない?)

 

トラブル対応力ステータスが突出したおじさんトニーが、トラブル対応の腕を買われて孤高の黒人ピアニストのシャーリーにドライバー&付き人として雇われ、黒人差別がとくに強い南部アメリカ?をコンサートツアーで回る話。

グリーンブックっていうのは、黒人用のガイドブックらしい。差別がもりもりの!!!(知識がふわふわしてる)

 

いやもう超〜良かった。

出てくるエピソードの一つ一つが単純に面白いのと、差別される事への悲しみ、怒り、惨めさを突きつけてきた……。

言い合ったりぶつかりながらもだんだん仲良くなっていく2人が最高。ハンバーガーのシーン最高😭

トニー自身も黒人を差別してたけど「雇い主のシャーリー、黒人ってだけで差別されて気の毒だな〜」って思って、雇われてるしなーって守ってやってる。

それがだんだん、俺の友達を侮辱しやがって!💢みたいな感情に変化していくのが良い。泣ける。トイレのシーン、かなり苛烈だった。酷い。

で、ある時「お前も黒人みたいなもんだろ」って言われて、トニーも人によっては被差別側の存在だと気付かされる!

個人を見ずに、その人の属性だけで差別したりするのってすごい失礼だと思った。けど現代でも普通にあるよね〜考えさせられる。

シャーリーの「私は何者だ!」ってセリフがめちゃくちゃ刺さった。

私は私、他は関係ないよ〜みたいに言う人いるけど、それはお前の足元がしっかりしてるからだよ💢💢💢って思う。

人間ってある程度自分の属性が基盤になってると思う。その基盤が揺るがされる感じの映画だった。

私もLGBTなので、シャーリーにめっちゃ共感してしまった……社会の居場所のなさ、社会にしがみつくために自分を偽らないといけないような強迫観念……

そんな孤独なシャーリーに、トニーのような最高の友達ができて良かった〜😢😢😢

 

最後、クリスマスパーティーのシーン。

てっきりトニーかシャーリーの家に「やっほー!」って来るのかと思いきや、逆!!!!

クリスマスパーティー中のトニーの家に、シャーリーが来るよ!!!!!!!

シャーリーを暖かく迎えるトニーファミリー!!!!!

超最高のエンディング😭😭😭あー、絶対また見よ

トニーの奥さん、トニーのどこが良いんだよ、って思ってたけど、最後まで見ると「トニーいいよね……トニーを選んだあなたのセンスが良い……」ってなる。

シャーリー自身、自分が神ピアニストの「ドクター・シャーリー」であるためにすごく肩肘張って上品に上品に上品に生きてきたと思うんだけど、トニーとの関係の中にリラックスできる自分の居場所を見いだした感じ。好き。

 

「黒人」や「白人」って言葉、身体的特徴を表現する言葉として普通に使ってしまうけど、意識低いかなあ。その中に差別的な意味が含まれてるのは拭えないなぁって思った。むしろ黒人の身体的な力強さが羨ましいんですが……。

最近お気に入りのNHKでやってる「ソーイングビー」って番組に出てるチネロさんも黒人ですが、彼女の衣装センスとか外見とか性格とかめっちゃかっこよくて好き〜。

 

吹替で見たけど、シャーリー役の諏訪部順一すげぇ良かった。

完全に偏見ですが諏訪部順一とか、神谷浩史とかの声ってクソ真面目面白みない系キャラが定番ボイスって思ってるんですが、まさにそんな感じのキャラで高潔で堅物で良かった〜☺️ハマり役!

 

2019年に見た中では、これと『ドクタースリープ』が2大面白かった映画でした。

今年のクリスマスにも見ようと思う🎄